エンディングノート、メッセージノート、自分史、終活、スターティングノートと代表的な名称を上げてみましたが、その他にもいろいろな名称でノートも販売されています。
しかしながら、ノートの書く内容は、微妙に違うだけで、ほぼ似たような内容になります。
「人として生まれ、人として死んでいく」
その人生のほかに何があるのでしょうか?さわやかな人生、ぎすぎすした人生、どろどろとした人生、幸せな人生、楽しかった人生、まだまだあります。
その人生自体の全てがノートに書く内容です。
ある小説家が自分の人生を本にして出版することがありますね、「自叙伝」として赤裸々に書いていく本です。その中には苦しかったことや楽しかったこと、人生の歩む道を決めた有る出来事や挫折した理由など、時系列に書かれています。
今まで生きてきた証に思いつく限りの事を書き残していくのがノートの役割だと思います。
それによって今からさらにより良い人生を送っていくことが出来るようにしていくことの方が大事な事だと思います。難しく書く必要のない「自叙伝」があなたのノートとなるのです。
エンディングノートとは
エンディングノートには、プロフィールや自分史、今まで生きてきたことの思い出や人生のところどころの出来事の感想などを書くことです。そして現在の健康状態について今後どのように生きていくかを決意するノートです。人生の最終章の葬儀・お墓についての希望を書いておくことも必要な事です。
そのほか全てに対して気がかりなことがあれば自由に記録していくのが普通です。またエンディングノートには、決められた項目や規格などもありません、人によって書く内容も書く量も違う為一般的なノートにしてしまうとある人にはちょうど良いページ枚数だけれどもある人にとってはページが余ってしまうなんてこともあるので、その都度ページを補充しながら書いていく方が自然と書き進めていけると思います。
エンディングノートを書く目的は、自分の歴史や過去を振り返ることにより「残りの人生を有意義に生きていけるようにリセットするチャンス」と「自分が亡くなった後に家族の負担を減らすこと」が目的となります。
エンディングノートのなかには、緊急時連絡先や、保険や年金などの情報、財産に関する事、自分の葬儀、供養に関して具体的に葬式について要望など、伝えたいことを記録しておくメッセージノートです。
エンディングノートと遺言書は全く違うものですが法的な効力が無いエンディングノートに、家族にたいしてのメッセ-ジとして活用できます。
貴重品の場所や口座番号、パスワードなど、亡くなった後に必要な情報はたくさんあるためまとめておくと残された家族が右往左往することがなくなります。その為自身で荷物整理、相続についても整理を行うことも大切です。
メッセージノートとは
今までの人生を振り返りこれからの人生のために、医療、介護、お葬式、相続などこれから先に必ず訪れる心配ごとを、今の元気なうちに準備することです。準備万端にしておけば、不安なくなりこれからの人生も楽しんでいけることができます。そのためには自分の考えや意志を記録として残しておくことが大事な事です。
「自分または大切な人へのメッセージ」として残すために、想いや希望を伝える為のメッセージノートです。
遺言書ではありませんが、意志を伝えるために書くことが大事な事です。大切な人に想いの丈を書いたり、打ち明けたりと感謝の気持ちを表しましょう。
書き始めるのには、いつからでも、気軽な気持ちで、書けるところから書いていきましょう。また、何度でも書き直をして最近思うことを残しておきましょう。やはり楽しみながら書くことが大事です。「メッセージノート」はご自分と関係の深い人たちと、さらに結びつきを硬くするものになるでしょう。 メッセージノートは書くことで思いを伝えるものです。自身の人生を再確認し、良かった時、悪かった時の感想を書くとともに、人生の最終章の方向性も見えてきますので、今後の人生を楽しむため再スタートだと思い書いていきましょう。
何歳からでも、いつからでも、気軽な気持ちで、書けるところから埋めていき、また、何度でも書き直して更新していきましょう。
自分史とは
自分の人生が良かった人、悪かった人、いつも元気で毎日を過ごしていた人、病気ばかりで辛かった人生、つまらない人生だとつくづく感じる人、人の人生に違いがあるのは当たり前、どこで生まれたかで人生は大きく変わってしまうものですが、そんな逆境を跳ね飛ばして幸せをつかんだ人も多いはずです。
自分の人生がつまらないものだと言う人は、どれだけ頑張ってきたんでしょうか?人や環境のせいにして自分を正当化しているだけです。どんなに苦しくても幸せを感じることができる術は必ずあります。自分のことは自分でしか変えることができません。他人が変えることはできませんが他人の意見や行動、応援により自分を変えることはできます。前を向いていれば必ず良い事は起こるはずです。その様に考えて行動していくことが価値のある人生となっていくことだと思います。
人生を振り返り自分の歴史を見た時にどのように思うことが出来るでしょうか?良し悪し含めて考えてみてください。無駄な事なんてありません全てが原因となり結果を導いてきたことでしょう。人のアドバイイスや意見を受けましたが最後は自分で決めた事です。
人を恨むことなく自分の力の無さを受け止めて2度と失敗を繰り返さない事が大事な事だったんですね。そんな自分史を面白おかしくたまには真面目に客観的に観察し今思う事を書いていきましょう。力を抜いて思いついた時にメモを取って気楽に書いていくことが長続きするコツです。自分史にもエンディングノートと同じようなカテゴリがありますのでカテゴリわけで整理しておくと簡単に書きていけます。
終活とは(スターティングノート)とは
終活とは、相続対策・遺言作成・ご葬儀生前予約・お墓購入などの事務手続の側面だけではなく、自分・家族・友人などに想いを馳せ、その思いを
形に表し残す活動です。
終活は、自分の人生を全うし、残される家族のために行う大切なもの。自分の老後について考えたいという方は、思い立った日から始めると良いでしょう。また、現在両親や義理の両親を介護中の方は、彼らの残りの時間を充実させるためにも、終活を勧めてみてはいかがですか?
最後まで自分らしく生きるためには、死から目を背けず、限りある時間の上手な使い方を考えることが重要なのです。
これからの生き方を自分の思いを込めて前に進むための理想の人生を創造し作っていきましょう。