終活は生まれたときから始まっている
生老病死とは。意味や解説。生まれること、老いること、病むこと、死ぬことの四つの苦。
人生における免れない四つの苦悩のこと。▽仏教語。四苦
4つとも苦悩なのですね
生まれることの苦悩
老いることの苦悩
病むことの苦悩
死ぬことの苦悩
この世に生を受けてくると人生において避けては通れないことです。
しかし、その苦悩の中で良い事も悪い事も合わせて人生なのです。
シェイクスピアのハムレットの中で「生きるべきか死ぬべきか」(To Be or Not to Be)
と絶妙な翻訳が有名ですが、「このままでいいのか、いけないのか、それが問題だ。」という翻訳もあります。
どちらにするか究極の選択に悩んで生きていくのはリアルな人生そのものと思います。
昔の生老病死
生:自宅で産婆さんが出産を手伝う
老:自宅で余生を暮らす
病:自宅に医者がきて治療する
死:自宅で死を迎える
現代の生老病死
生:病院で出産
老:ホームや施設で暮らす
病:病院で治療する
死:病院で死を迎える
仏教の教えを語るつもりはないですが、人は生まれて死んでいくものなのです。
その時間が長いか短かいかは誰にもわかりませんが、その生きていく過程には楽しみも悲しみも苦しみもあります。
すべてを合わせて人生だと言えるでしょう。
余命を宣告される方もいるでしょう。
何かの事故で命を落とすこともあるでしょう。
すべてが意味のあることだと思って生き抜いていくことが大事なことだと思います。
終活は生まれたときから始まっていると思えば何の不思議もありません。
いつ何時に終わりを感じるかです。
若くして終わりを感じたなら、これからの人生に対して、どうしたらよい人生が送れるかを考えるべきでしょう。
老いて終わりを感じたなら、今までの人生を振り返って良い思い出、悪い思い出の記憶をたどって、
これからの人生を悔いのない人生にしていくかを考えていくことが大事な事です。
終活というと終わりの活動と思いがちですが、
人生の残りまで(終わりまで)を考えて
お葬式はどうするか、お墓はどうするか、遺産はどうするかだけを考えることではありません。
これも含めて、貴方の人生がどうであったかということを見つめなおす活動です。
生まれた時から今までの事、今から死ぬまでの事
これらのことを一つ一つ思っている限りのことをざっくばらんに記録していく活動とともに、これからの人生をどれだけ素晴らしい日々にしていくかを考える活動です。
今までできなかったこと、ダンス、カラオケ、趣味、旅行など挑戦することも沢山あるのではないですか。
「後悔先立たず」とはよく言ったものであります。「思い立ったら吉日」やれなかったことをどんどんやっていくべきです。
そうすれば生きている実感を味わい、若々しかったあの時の人生をまた出来そうな感じで生きていくことができます。
目標を持つことは大事な事です。あるスポーツ選手が言っていました。
「目標と目的は違う」と
私たちの目標は
「自分に何かあった時に家族に迷惑をかけない事と良い人生を送ってきたと感じること」
私たちの目的は
「今をどのように楽しく生きていくかという事」です。
いろいろなタイプのエンディングノートがあります。
内容的には、
自分史、備忘録、手紙、メッセージボード
大きく分けると以下のようになります。
1:自分史
2:家計
3:医療
4:介護
5:財産
6:葬儀
7:供養
8:メッセージ
でも、大きすぎて何を書いたらよく分からないのも事実です。
様々なエンディングノートがありますがいろいろな人に対応はできていません。
全ての人に対応できるエンディングノートはありません。
理由はエンディングノートに書く内容は人によって違うからです。
いろいろ試して1番合いそうなエンディングノートを選ぶしかありません。
エンディングノートとして販売、無料で配っているノートは必要な個所と必要でない個所があります。
固定化しているエンディングノートは最初のページから書かなければという概念で続かないこともあります。
どうしても亡くなったあとの事に対して記録しがちになってしまいますが、
書き方としての項目順にしないで、若かりし頃、今までの人生の思い出等をたくさん書く方が良いと思います。
既製品を参考に自分の使い易い、書きやすいエンディングノートを作るれれば良いですね。
エンディングノートの言葉にこだわらない
エンディングノートの言葉にこだわらないで、生まれてからエンディングを迎えるまでの自分史を書くようにしましょう。
理想は家族が見ても分かるような書き方が良いですが、それでは書く自分が負担を感じてしまい、続けることができなくなる可能性があります
最初は自分が分かればよい程度に書いていきましょう。後で読み直した時に修正していけばいいだけです
・実は話したいことが沢山あるが話す機会がない
・あなたが話したかったことを家族は知りたかった
なぜあの時に話が出来なかったのか?なぜあの時もっと話しておかなかったのか?
亡くなった人は何も話してはくれません、残された人はいろいろやることが多いのです。
残された家族の心配をされているのならエンディングノートは必要です。
例えば核家族化で家族の団らんが減っているのでコミュニーケーションがなくなってきている今だから
自分の意志で延命治療などができないので、自分の意思を伝える為にも記録が大事になってきます。
エンディングノートを書く前に
身の回りの整理整頓があります。不要なものは捨てましょう。家族との別れをしてから残された家族は捨てるに捨てられない物をどのように処分したらいいか困ってしまいます。
その様にならない為に要らないものは処分しましょう。フリーマーケットやオークション、リサイクルショップなどを利用します。
反対に残しておきたいものもあるでしょう。大事なものは分かりやすく分別しておきましょう。
痛みが激しいもの、家族に残しておきたいものなどの整理、高価なものは贈与税の対象となるので注意してください。
デジタルカメラやビデオ等の記録はパソコンや外付けのハードディスクやメモリカード等に整理しておきましょう
長く保存しておくと磁気が弱くなって見れなく恐れもありますのでバックアップは必ずとっておきましょう
エンディングノートの役割
・今までの人生の思い出を振り返ることとこれからの人生をどのように充実させていくか
・うろ覚えだった記憶を文字として記録していく
・これからの人生に対し家族の在り方、老後の在り方などを考えていく
もしも、余命宣告されたら?
あなたは何をしますか?
今までやれなかったことを位の1番にやることでしょう
「後悔先立たず」と言いますがあの時やっておけばよかったと思う人の多い事
やらなかったことへの後悔です。やれば出来たのにどうしてやらなかったのか?
後悔してももう遅い・・・のですか?
そんなことありません。思い立ったらやればいいんです。いろいろな理由を付けてやらないことの方が残念です
”いつかやる”、”そのうちやる”でやった人はあまりいません。今やらないでいつやります?
何事も初めは躊躇します。でもやってみないことには何事も始まりません
始めの一歩を踏み出せば必ず新しい視界は開けるはずです。
そこから、自分史の新たな1ページが始まると思います。
いつから、どこから始めるかが問題ではありません、今から始めるが大事な事です。
どんな事でもいいです、とりあえず書くことから始めましょう